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漫画の作り方の基本

こんにちはー!チーターです。

今回は、
「漫画を描いてみたいけど、実際どうやって作られてるの?」
「教えてマンガおじさん!」

という、初心者さん向けの基本をお教え致します。

ざっくり言うと、漫画をただ描く、というだけならば、紙とペン、チョークと黒板、木の板と彫刻刀、棒と地面、などなど。組み合わせれば出来ます。
でもこれは趣味や芸術のお話。

ここでお教えするのは、一般的に売られているような漫画作品を描く時に取る描き方です。
本格的に作品を制作したい方はぜひチェックして下さい。

作品制作の流れ

アイディア

160112idea
「そうだ、こういう漫画を描こう」
思いついた面白いアイディアをメモしましょう。
ここから、発想をふくらませていきます。

プロット

160112plot
アイディアをシナリオに起こしていきます。
この過程では、人によって書き方に違いがあるのですが、
箇条書き、箱書き、絵コンテ風、台本など自分で書きやすい方法を取っても良いのですが、
デビューをお考えの場合は人に見せやすいものが好ましいと思われます。
ここでの例ではセリフをすっ飛ばしておりますが、セリフや行動をしっかり考えておくと、話のブレを防ぐことが出来たりして良いでしょう。

キャラクターデザインはネーム前、ネーム後、人によってスタイルが分かれることもあるそうです。
私はネーム前にある程度固めてしまいます。

ネーム

160112name
漫画の設計図となります。
シナリオを元にコマを割り、絵とセリフを置いていきます。
プロットのシナリオと大きな変更が出ないようにしますが、漫画の面白さはここで決まると言われています。
魅せたい場面、ここが伝えたかったという思い入れの場面はカメラアングル、効果的な構図を考え、とびっきり良いシーンにしましょう。

下書き

160112underdrawing
漫画原稿用紙、またはケント紙等を用意します。
投稿先等の規定に従い、ネームを元に下絵を描いていきます。
ネームができれば後は流れるように作業になります。

ペン入れ

160112pen
下絵を清書していきます。
アナログの場合、印刷に出にくいボールペンなどはNGです。くっきりと出る黒インクまたは墨汁が好ましいです。
タッチの強弱に気をつけて、雑にならないよう丁寧に行いましょう。
ペン入れが終わったら下絵を消します。
(※図にある×マークはベタ(塗りつぶし)指定です。)

仕上げ

160112inc160112correction
ベタを入れる(塗りつぶす)。
修正作業ははみ出しを修正液で消したり、白抜きをしたりします。

160112finish
トーンを貼る。
スクリーントーンというドットシートでモノクロのカラーを表現します。
図によってはトーンを削ったり、トーンの上に修正液を置いたり、綺麗に整えたりもします。
(※アナログの場合、トーン指定に水色鉛筆を使用したりする場合がありますが、印刷技術の向上により、水色も印刷に出てしまうことがあるそうなので注意して下さい)

アナログでの投稿作品にする場合、セリフは鉛筆で書きましょう。
黒ベタ背景やトーン、絵の上にセリフなどが入る場合は、トレーシングペーパーをかけてその上に鉛筆で書きましょう。

これで完成です!

基本的にはこういう流れになります。
どうでしょうか?
描いてみようと思ったあなたには、ぜひ、一本描いてみていただきたいです。

次回は漫画用語についてです。
それでは、また次回、お会いしましょう!

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“漫画の作り方の基本” への2件のフィードバック

  1. #紙様 より:

    漫画ができるまでの構造がわかりやすく書かれていてとても参考になりました!
    ですがその先もぜひ知りたいです。
    漫画に使われてるあのセリフ…あれはパソコンでしかできないですよね??そのパソコンでどーやってセリフを作るのでしょうか??私はアナログで描くのでパソコンのことは全くわからなくて…(-。-;
    ぜひ教えていただけたら幸いです。

    • 畑野ちぃ太 より:

      お読み頂きありがとうございます。
      セリフを入れる作業のことですが、私どもは「CLIP STUDIO PAINT」というイラスト、漫画作成ソフトを使用して仕上げておりますので、その中のツールでセリフを入力しております。
      【CLIP STUDIO【EX】でのセリフ入力】
      http://manga.jp.net/knowhow/story_editor/
      【CLIP STUDIO 公式サイトでのテキストツール説明書】
      https://howto.clip-studio.com/library/page/view/clipstudiopaint_tora_001_084

      アナログでの作業とのことですので、スキャナーを通してパソコンに取り込んだ原稿にテキストを配置することも出来ますが、

      スキャンをすることが難しい環境である場合はなどは、「写植」という方法があります。

      この場合、文字を入力したデータを印刷し、切り分けて1つ1つフキダシにセリフを貼っていく作業となるのですが、
      Wordなどのテキストが縦書きできるソフトがあると便利です。
      印刷する用紙は、セリフを貼り付けた後に、紙の段差による影ができにくいように薄い紙がおすすめです。
      のりで貼り付ける場合は、紙の波打ちを防ぐため、水のりは避けたほうが良いでしょう。

      こちらの知恵袋さまにもアナログの場合の写植方法についての助言が書かれておりましたので参考にご紹介させて頂きます。
      【Yahoo!知恵袋】
      http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1031488050

      もし、投稿用の漫画でしたら、応募のきまりの項目を読むと、セリフは鉛筆書きで良いと書いている出版社さまもありますのでご参考までに。

      今後、写植についての記事を書かせて頂く機会があるかもしれませんので、貴重なご意見参考にさせていただきますね。
      コメントありがとう御座います!

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コメント

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