雰囲気があるイラストを描こう!
いつもまんがポータルをご利用の皆さん、はじめまして!龍騎と申します。
今回は「雰囲気イラスト」のメイキングをご紹介します。皆さんもメイキングを通して、雰囲気のあるイラストを描いてみませんか?
下書きの前に
下書きの前に、まずは「テーマ」と「コンセプト」を決めます。
今回のイラストでは雰囲気をテーマにしています。このテーマから外れないために、内容を考えます。内容を具体的に決めておくことによって、自分の描きたいモノを捉えやすくなります。
テーマ
テーマというのは、「記者」「友情と願い」「バイク」創作物に対する主題になります。コンセプトとテーマは相互作用するため、どちらから考えても問題ありません。
今回はテーマが「雰囲気」に決まっているため、このテーマを元にコンセプトを考えていきます。
コンセプト
コンセプトとはズバリ、考え方です。「これだけは、抑えておきたい!」という具体的なコンセプトにしましょう。
今回のテーマから筆者が考えたコンセプトは、「午後にコーヒーを飲みながら、うとうとする少女」です。
では、実際に描いていくものの情報を整理するために、先ほどのコンセプト「午後にコーヒーを飲みながら、うとうとする少女」とテーマ「雰囲気」を元に連想します。
- 無重力
- 植物
- 本
無重力というのは、筆者が、うとうとしている時の感覚から連想しました。植物と本はコンセプトにコーヒーがあるので、オシャレな喫茶店のイメージから連想しました。
いかがでしょうか?アイデアを書き出すことで、描きたいモノが明確になり創作意欲が湧いたと思います。
下書きから線画まで
創作意欲が湧いているうちに、まずは下書きを描いていきます。ここまでで考えたコンセプトを元に、自由に描いていきます。
※この下書きの時点では「無重力」を忘れています。
塗り
線画が完成したので着色に入っていきます。
まずは線画の下にレイヤーを作成し、全体的なイメージカラーを塗ります。次に、パーツごとに塗ります。筆者はレイヤーを作成せずに描きこんでいます。
※効率的かつ、丁寧なやり方としては、レイヤーを分けて下地をそれぞれ塗っていく方法があります。この方法の場合、下地にクリッピングすることで、はみ出しや塗り残しを防ぐことができます。
加工
加工を施すことによって、一気に雰囲気があるイラストに変わります。
そうして情報量が増えると世界観がより、伝わりやすくなり、画面が華やかになります。
初心者の方でも簡単にできるので、是非やってみてください。ちょっと加えるだけで今までのイラストがより映えます!
色調補正
まずは全体的な色味を整えます。画面左上の[編集]→[色調補正]から[色相・彩度・明度]を選び、色合いを調節します。
変更したくない部分や、アクセントカラーを追加する場合は、新規レイヤーを作成し、直接着色しましょう。
レトロ風加工
簡単に雰囲気が出せることでお馴染みのよくみる加工、RGBずらしを行っていきます。新規レイヤーを作成し、赤、青、緑で塗りつぶしたレイヤーを作成します。原画レイヤーのコピーを、それぞれ作成したレイヤーの下に挿入し、乗算でクリッピングします。
作成したクリッピングレイヤーを原画レイヤーと統合し、最後に一枚ずらすと、よく見る加工が出来ます。
エフェクト
エフェクトを入れます。今回のイラストでは、窓から差し込んだ夕日を表現しようと思い、白で描いてから[加算/発光]させています。
いかがでしょうか?色味を変化させ、加工を施すことで一気に雰囲気が変化しましたね!また今回のテーマだけでなく、様々な演出に使えるので試してみてください!
完成
完成です!
今回は雰囲気があるイラストの厚塗りメイキングを紹介しました。メイキングを中心にご紹介したので、細かい内容については情報不足だったかもしれません。
クリスタの機能や使い方などをさらに詳しく知りたい方は、同サイトにたくさんの記事がありますので、ぜひ参考にしてみてください!
閲覧ありがとうございました!
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