あらすじ
子どもの頃に、大発見をした兄弟の六太と日々人。
2人が宇宙を夢見たあの頃から19年。
日々人は宇宙飛行士となり、宇宙を目指すことになったが、兄の六太は会社を首になり無職に・・・
実家に戻った六太は、宇宙を夢見た頃に日々人との約束を思い出させられる。
そして六太は再び宇宙を目指し始める・・・!
登場人物
南波六太(主人公)
宇宙飛行士になることを諦めていた男。
兄は弟の先へ行かねばならないと思っている。
南波日々人
宇宙飛行士になった男。3つ離れた六太の弟。
南波母
南波兄弟の母。ユニーク。
南波父
南波兄弟の父。無口。
毛莉さん
六太たちの憧れの宇宙飛行士。
ネタバレ感想
兄の誕生日と弟の誕生日に起きた出来事の差がすごい。
六太の誕生日は悲劇から始まり、日々人の誕生日は喜劇ばかり。
これは後に2人の人生の明るさに比例されているのですが、語り手が六太ということで皮肉に感じ取れますね・・・
小学生のころ、3つ離れた弟、日々人と河原の探索をしていた六太は、2人でUFOを目撃します。
「兄とは常に弟の先へ行っていなければならない」と思っていた六太は、この19年後には落ちぶれてしまっていました。
宇宙飛行士ではなく、自動車開発の会社に勤めていた六太。
しかし、彼は会社をクビになってしまう・・・
クビの理由が弟が悪く言われた怒りというところには、お兄ちゃんらしい六太の優しさを感じます。
無職になった六太は、実家に戻ることにしましたが、無職の身では、肩身も狭く・・・
世知辛い・・・
再就職が上手く行かず、さらに弟の出来の良さに泣いてしまう六太。
そんな六太に日々人からメッセージが届きます。
19年前のあの日、ともに見た夢、交わした約束を思い出した六太は、弟が「約束を果たしてくれ」と言っているのだと感じ取りますが、すぐには行動できません。
1か月経ったある日、六太は何とか交通取り締まりの仕事に着いていましたが、理不尽にクレームを言われる中、また転職しようかと考えます。
行動は出来ていない六太でしたが、宇宙の勉強はしていたようで、早く帰って勉強したいようにも考えていました。
そんな中、六太宛てに見に覚えのない封書が。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)から「新規宇宙飛行士選抜試験」の書類審査が通ったと通達が届きます。
日々人が母に頼んで六太の履歴書を送ってもらっていたのでした。
予想外の展開に、六太はパグのような顔で喜んだそうな・・・
うおおお・・・弟出来過ぎでは・・・一足先に宇宙飛行士になった日々人もやはり約束通り、お兄ちゃんと宇宙に生きたいという思いが強かったのでしょうか・・・
落ちぶれてしまった六太をそれでも尊敬してるような言葉や行動でかっこいい日々人・・・
今後、六太が宇宙飛行士になれるのか、胸が熱くなりました!
忘れかけていた夢、諦めていた夢を諦めずにもう一度やってみようという気持ちを思い起こしてくれる漫画です!