こんにちはー!チーターです。
今回は、「見開きを使用したコマ割りには、どんな演出方法が効果的なの?」
というところに視点を当てて、わたくし、改めて手持ちの色んなマンガを読み返してみました。
その中で、これは見開きだからより良く感じられたなと思った演出をご紹介していきます。
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見せゴマ
冒頭
起承転結の「起」
主人公の紹介・世界観の説明等を行う。
読者に興味(これから読む期待感)を持ってもらうための派手な演出、ひと目で面白そうだと感じさせられるような画面を魅せる。
見開きを使用すると、広いコマで、世界観がわかる舞台背景やキャラクターのビジュアルを魅せて一気に引き込むことが出来ます。
扉絵
見開きの扉絵を使用する時も、広い画面であることを有効活用しましょう。
どんな物語なのか、想像しやすいデザインを盛り込んだり、登場人物を魅力的に描きましょう。
最後のヒキ
起承転結の「結」
感動のラストです。大きなコマを使用することがとても効果的になりますが、その後に右ページ終わりでシメるほうが読み切りの場合はすっきり終えられそうです。
連載モノの、次回への期待、続きを読みたくなる終わり方でシメる時に気持ちの良い終わり方として、コマ数の少ない派手な画面ですっきりと次回へと繋げられます。次回はこのラストシーンから始めることで状況が分かりやすく出来ます。
クライマックス
起承転結の「転」
物語の1番の見せ場。ココで読者の感動・快感を呼び起こします。
思い切った演出で派手に魅せましょう。
ギャグ漫画の場合は最初からクライマックスの事が多いですね…
空間
見開きゴマを使用して、空間を効果的に演出している例です。
広さ
ワイドな画面で見せる事で広さが強調される。
風景を見渡すシーンではとても有効的な演出です。
大きさ
目に飛び込んでくる迫力のある大きさを演出します。
大きなコマいっぱいにも収まりきらないサイズが迫力満点で伝わります。
距離
ワイドな画面の端から端で距離を表現します。
同じコマだけど別ページ居ることで更に距離感が強調されるように思いますね。
間
空白を大きく取ることで、時がゆっくり流れるような独特の間を演出します。
見開きを使用しているので、見せゴマであるシーンも大きく描くことが出来ます。
見開きを使用するときのちょっとしたアイディアの引き出しの一つとして使えると思っていただけたら嬉しいです。
注意点を挙げるとすれば、見開きコマを使用し過ぎると、どこが見せ場なのかがわからなくなったり、大コマばかりで画面が常にうるさくて、読んでいて疲れる画面になってしまうことがあります。
見せたいシーンを上手く選んでバランスよく使用しましょう!