こんにちはー。チーターです。
今回はマンガのコマ割りについてのお話です。
コマ割りって奥が深くてムズカシイですよね。
そこでとりあえず押さえておいて損は無いんじゃないだろうかという、コマのちょっとした効果を今回はご紹介しようと思います。
読者の読み進め方について
右ページの右上からジグザグと右ページの左下へ。
右ページの左下から左ページの右上に進みまたジグザグと下りていきます。
この形は逆Zと呼ばれているようです。
この読み方が通常なのですが、これはコマ割りが成立しているからこそスムーズに読み進められるのです。
もし、コマ割りが外れていたら、読者はコマを進める順番がわからなくなってしまいます。
読者の視線誘導を考えてコマ割りをしましょう。
コマ割りが外れている例
4コマまんがの場合
4コマまんがの場合は、基本的には下に読み進めて次の一本へというように進められます。
これはすべてのコマの高さと隣との隙間が一定感覚で区切られているため、視線が自然と下に向かう効果でもあります。
基本的なコマ効果について
読者の視線は、読む順序上、右上に行きますよね。
確かに、開いて一番最初に読むのは右上のコマなのですが、実は目に飛び込んでくるのは左上のコマが先とよく言われています。
表紙が左始まりの右綴じであるのでパラパラ~とめくっていても左のページがよく見えてしまいますよね。
その時に面白そう、なんじゃこりゃ?と思わせてみるのも良い効果があります。
とりあえず序盤の左ページを作ってみました。
見せゴマ/決めゴマ
読者に魅せたいコマのこと。
クライマックスシーンの大ゴマの事を指すことが多い。
ぶち抜き
コマを突き破っている演出。
序盤のビジュアルを魅せる時に使用したり、ページ内で目立ちやすくする。
めくり
左ページの最後のコマで次のシーンを期待させること。
この漫画の場合、
【敵がブチギレした!】
→読者「それでどうする?」→めくると熱いバトルが始まるのか…?
めくりシチュエーション例
【対象がやられる…!絶体絶命の寸前!!】
→読者「あっ危ない!」→めくるとやられてしまったのか、大逆転が起こるのかわかる
【まだ姿は見えないが、対象に声をかけてくるシーン】
→読者「誰だこいつは…?」→めくると誰かわかる
ツカミ
めくりから流れる、次のページの1番目のコマです。
めくりで煽った期待をここで開放する。めくりからの見せゴマとなることが多い。
↓カーソルを合わせると次のページ(ツカミゴマのページ)に
捨てゴマ/休みゴマ
背景のみであったり、セリフ一つだけの白いコマであったり。
次の場面で場所が変わっている事を不自然無く繋ぐために使ったり、密度の高いコマが多いページの画面の埋まりすぎを防ぐ事もできる。
間の演出にも使用できる。
無くても良いと思われるシーンをあえて入れて次の展開に臨場感を持たせるテクニックも存在する。
コマ割りはただ割っているだけでもマンガとして成立させることは出来ますが、その中でも様々な視覚表現が必要となってきます。
プロとして活躍していらっしゃる漫画家さんの作品を拝見して、「めくり」や「ツカミ」、「見せゴマ」のパターンを参考にしてみたりすることもとても勉強になりますよ!
コマ割り第二弾ではコマの中のシーンについてお勉強していく予定です!
ここまで読んで頂きありがとうございます!