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少年ラケット 第1話 感想

少年ラケット 第1話 感想

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あらすじ

火事により、父と記憶を失った少年イチローは、引越しをした先で新しい生活を始める。
その1年半後、中学生になったイチローは記憶を失う前に知り合っていたヨルゲンと再会したことで、止まった時が動き始める・・・
彼らを繋いだのは卓球だった・・・!
卓球に青春をかけた、少年たちの物語。

登場人物

日向伊智朗/イチロー(主人公)
記憶喪失の元天才卓球少年。
1話地点の1年半前に火事により、父親を亡くし、ショックで記憶を失ってしまった。
自分が得意なことも、好きなこともわからず、悩みながら自分探しをしている。
今は親戚のおばさんの元で暮らしている。

如月ヨルゲン
イチローのライバル。
小学生の全国大会で優勝、中1以下ではベスト8に入る卓球の実力者。
1話地点の2年前、イチローとの卓球対戦で敗北。その時にイチローと交わした約束を果たすために連絡先もわからないイチローの行方を探していた。

宮原愛
イチローの同級生の女の子。
卓球部を再建した兄が居る。

ネタバレ感想

天才少年の記憶喪失・・・スポーツ漫画に記憶喪失が絡んでくるとは・・・!
しかし始まり方がヨルゲン視点の回想からなので、最初はヨルゲンが主人公なのかと思ってしまいました(笑)

イチローは名前の先入観から、新しい学校の友達に野球部を勧められるままに続けていましたが、その才能はあまり無いようで、更に授業の美術でもおせじにも上手いとは言えない画力、同級生の女の子に「まんべんなくだめっ子」だと言われる始末・・・やりたいこと、得意なことが見つからないと悩むイチロー、唯一の他よりできることは「反復横跳び」・・・イチローは人生の楽しみを見つけ出すことはできるのでしょうか・・・

そんなイチローは、家に帰るとラジオを聞き始めます。
リスナーのお悩み相談を行っている軽快なラジオ番組にイチローは参加していたようで、その便りの内容もやはり「好きなことも得意なこともなく悩んでいる」というもの。
ラジオ番組なので、おちゃらけた話し方ではあるのですが、けっこうしっかり答えてくれていました。ラジオ番組のパーソナリティの人のキャラがなかなか良くてその内顔出しあるのかな~とか、ラジオだから顔出しNGかな~と気になる存在です。九州の方言っぽいところも良い!

イチローには実践が難しい悩み解決方法でしたが、やはり自分のことを知りたいと思っているようで、元々自分に何も無かったのか、それとも、まだ昔を思い出せるようなモノに再会できていないのか・・・とモヤモヤするイチロー。
記憶喪失でなくても、昔の記憶が曖昧になってしまうこともありますし、なかなか難しい問題かもしれませんね・・・でも記憶を失ってから1年半しか経っていないので、まだまだ希望はあるかな!がんばれイチロー!しかし無理はしないでね!応援しちゃう!

翌日、イチローの同級生の宮原さんが、卓球道具を教室へと持ってきます。
道具を見ただけでは、特に何も感じていないイチローでしたが、卓球の球の触感とぶつかる音に何かを感じ取ります。
それだけではまだ何もないように、球がぶつかる音が「いい音」だと感じたと言うイチローですが放課後、野球部に行く前に、卓球のリフティング競争をすることになってしまいます。
そこでイチローはラケットに触れた感覚を「初めて」と思いながら、球を打つ音の気持ちよさを「昔から知ってるような」と感じます。
さっそく記憶が戻るのか・・・!?

リフティング競争は既にイチロー以外脱落し、教室に独りリフティングを続けるイチローの前に、宮原さんがやってきます。
イチローの初めて見る生き生きとした表情に驚いたようです。
確かにイチローの眼の輝きが今までと違って強い光を持っています。回想でヨルゲンと卓球対戦をしていた時と似た目です。
しかし、まだ記憶は戻っていないようで、慌てて道具を返してイチローは教室を去っていきますが、リフティング時間が初心者レベルでは無いことに宮原さんは気づいてしまい・・・
おっ!これは卓球部へ誘うフラグかな・・・?

翌日、イチローの中学校で卓球部の練習試合が行われることに。
その相手は卓球全国トップクラスの紫王館。
その学校にはヨルゲンが居て、彼も中学1年でトップクラスの実力者といいます。

\ここから再びヨルゲンのターンだ!/

ヨルゲンは、2年前にイチローと交わした約束「大会で勝ったらストラップを返す」。
ヨルゲンにとって、イチローとの「友達のしるし」であり「敗北の証」であるストラップ。
敗北を背負ったままで行きたくないとイチローとの再戦の時を探していたものの、イチローの消息がわからずにいたのでした。
昔の友だちって、連絡先がわからないと再会できないまま自然消滅ってありますよね・・・つらい・・・
そんなヨルゲンも、イチローと同じようにラジオでお悩み相談をしていました。

ラジオで得たヒントは「もう死んでいるのかもしれない」というもの。
なんて結末・・・いやいや、イチローは生きています、が、卓球をしていたころのイチローは死んだも同然かもしれません。
しかし、「生きていればいつかは会える」というヒントもあり、その運命を信じて待つ・・・

その運命は意外にもすぐで、ヨルゲンは練習試合を行っていた学校の生徒だったイチローに偶然出くわし・・・!
おお!?昔の友だちの顔も思い出せないイチローは、卓球の思い出のあるヨルゲンを前に、記憶はどうなる・・・!

卓球をあまり知らない私ですが、かわいらしい絵とカッコイイ試合シーンにとても惹かれました!
永遠のライバルのような関係っていいですよね!絶対決勝で会おうぜ!みたいな!

イチローの記憶の回復と、一から学ぶ卓球の知識や戦略のバランスが素晴らしく、卓球を知らなくても、作中でルールや技術の解説がキャラクターの成長やうるさくない解説で理解できるようになるので、知識ゼロからでも問題なく読めますね♪

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